どーもペイシーです。
バイクのメンテナンスをしてて
特に旧車などはいじる箇所によっては
もう、何十年もそのままという箇所も
少なくありません。
そんな時に各パーツの正しい性能や寿命を延ばしてくれるのに重要になってくるのがグリスアップです。
じゃーグリスアップをする上でどの種類を使ったらいいの?
種類による違いは?
この記事ではこういった疑問の解決になるように
グリスの種類や使い分けについてご紹介します。
そもそもグリスって何?
グリスとは潤滑油の一種で、半固形状であること、粘度が高いことが特徴です。潤滑油に粘度を出す増ちょう剤と極圧剤などの添加物を混ぜたものを言います。
グリスアップすることで、防錆効果、金属同士の摩擦が減り、チェーンやベアリングなどの回転部が滑らかに動作するようになります。逆にグリスアップを怠ると赤錆てしまったり、「キーキー」と異音を立てるようになります。
また、ネジやボルトが摩擦などにより焼き付いて動かなくなってしまう現象を「かじり」といいますが、ネジやボルト部にグリスアップすることで摩擦を少なくし熱の発生を抑え、「かじり」を防ぐことができます。
とグリスの役割は分かりました。
でもグリスって何かいっぱいあるけど何が違うの?
ということでグリスの種類を見ていきましょう。
マルチパーパスグリス(ウレア・リチウムグリス)
最も一般的なグリスで、ネジ山のかじり防止やベアリングの潤滑まで幅広く使えます。リチウムグリスは石鹸系で、耐水性や耐熱性に優れていますが、ゴムには若干の影響があります。ウレアグリスは非石鹸系ではリチウムグリスより耐水性、耐熱性に加えて耐圧性も優れている点が特徴。(※基油にエステル系合成潤滑油が使われている場合のみゴムに注意が必要です。)
モリブデングリス
極圧性能を重視したグリスで、金属同士の潤滑など強い負荷がかかるような場所に使われます。(極圧性能とは金属の二面の間の摩擦、摩耗の減少や、焼き付きの防止性能の事)ネジやボルトの焼き付きやかじり防止用のグリスとしてよく使われています。粘度は低く熱に弱く水に流されやすいので使用環境には注意が必要です。ただし各メーカーが出してる商品の中で、二硫化モリブデンを使用しているものやリチウムグリスにモリブデンが混ざっている物も多くあり、それらは、極圧性はそのままに耐水性や耐熱性を克服したものです。
シリコングリス
金属同士の潤滑にはあまり向いていませんが、プラスチックやゴムの潤滑に適したグリスです。最も使われるのがブレーキキャリパーやマスターシリンダーのピストンで、パッキンのゴムとピストンを潤滑させるために使います。
チェーングリス
名前の通りチェーン専用のグリスで、チェーンの潤滑に使います。シールチェーンにも対応しているため、シリコングリス同様ゴムや樹脂への攻撃性がないのが特徴です。
カッパーグリス・パッドグリス
いわゆるブレーキの鳴き止めグリスです。ブレーキパッドの裏側に薄く塗ることで「キーキー」と不快なブレーキ鳴きを軽減します。耐熱性も高くネジの焼き付きやかじり防止にも使え、モリブデングリスと似た性質も持っています。ネジ山に塗ると締め付けトルクを一定に保ってくれます。
グリスアップするパーツは?
- ブレーキレバー・・・ピボット部のボルトにリチウム系やウレア系のグリスがおすすめです。
- クラッチレバー・・・同様にピボット部のボルトにリチウム系やウレア系のグリスがおすすめです。ケーブル端部のタイコも同様に偏摩耗を防ぐため、やはり極圧性の高いリチウム系グリスを塗ります。
- リアブレーキ・・・ディスクブレーキでもドラムブレーキでも、ブレーキペダルには支店となるピボット部があり、潤滑の為にグリスを塗布してあります。ここは雨や汚れが付着しやすいので耐水性が良好で極圧性が高いリチウム系やウレア系グリスを塗布します。
- ステムベアリング・・・レースとボールの両方にグリスを塗布する。スムーズな操作性に加えて防錆の目的もあるにで、表面にしっかり塗っておく。耐水性が良好なリチウム系マルチパーパスタイプや極圧性に優れたウレア系がおすすめです。
- ベアリング・・・ホイールベアリングはホイールをスムーズに回転させるのに不可欠です。そのベアリングの性能を左右するのがグリスです。ここは耐水性と極圧性の高いリチウム系やウレア系のグリスを使用します。
- スイングアーム・・・スイングアームのピボット部分にはピボットシャフトと一体式または分割式のカラーが挿入されており、グリスが行き渡っていることが重要です。ここは耐水性と極圧性に優れたリチウム系やウレア系のグリスを塗布する。
- ブレーキパッド・・・ブレーキローターやパッド表面への油分付着が厳禁なのは常識ですが、不快なブレーキ鳴きを防止するにはパッドの裏に耐熱性の高いパッドグリスやカッパーグリスを塗る。ブレーキパッドはブレーキング時にかなり高温になりますので、必ず耐熱温度が1000℃以上あるようなグリスを使いましょう。
まとめ
今回はグリスアップメンテナンスについて調べてみました。
グリスアップは初心者でもチャレンジしやすい作業だと思います。
しかし、間違ったグリスを選択したり多すぎたり少なすぎたり塗る場所を間違えると効果を得られないばかりか、危険を伴うこともあります。
グリスの種類と特徴、グリスアップする箇所の正しい知識を身に付けることで、
あなたの大切なバイクのDIYメンテナンスの第一歩にしましょう。
では、また。
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